人とは違うファッションを模索していたあのころ
私はかなりひねくれた性格の持ち主でありまして、ファッション一つ取ってみましても、人と同じ格好はキライでした。確かに高校時代にはみんながお手本にしていたファッション雑誌なんかも見ていましたが、どうも自分には違うなと思っていたんです。何が違うのか。それは、似合わないということだったのですね。
ファッションセンスという問題があります。ファッションセンスとは、ご承知の通り、ファッションについてさまざなことを考え、オシャレに見えるように、服の組み合わせを考えることですね。ところがこのファッションセンスに頭を悩ませていたんです、当時の私は。このファッションセンスに関して悩んでいる人は、きっとその理由の大半が、女性にモテたいから、なのではないでしょうか。少なくても私はそうでした。でも今は妻のいる男性もファッションセンスで悩んでいる人が実に多いですね。誠にオシャレになったものです。
私がファッション雑誌などで知り得た情報は、たとえば、服の色を四季に分け、その四季の色を踏まえて色を組み合わせる、というものでした。この色の組み合わせに失敗してしまうと、どんなに高いブランド品も、残念な結果に終わっちゃうのですね。もっとも私はブランド品など持ち合わせておりませんでしたが。
このようないろんなファッションセンスの情報を得ても、私にはまったく似合わないのです。それに気付いた私はまた深い悩みに突入しました。自分のファッションがなければ、一歩たりとも外へは出られないじゃないか、と。そんなことを本気で考えたこともありました。
そこで出した結論がありました。私はどうせみんなが着ているものは似合わないのだから、ちょっと人とは違うものでいこう、と考えたのでした。その第一候補にあがったのが民族衣装なるものです。これはめったに着ている人がいませんね。町中を歩いていてもすぐに目につきます。こりゃいいぞ、と思ったんですが、さすがに勇気がありませんでした。残念……。